12月8日(日)に、井山宝福寺にて座禅会が行われました。
前日の臘八大摂心(ろうはつおおぜっしん)の次の朝だったので、少し疲れが残る中での座禅となりました。しかし座禅会では参加された方が多くおられ、心なしか禅堂の中が暖かく感じられました。今回は年内最後の座禅会となるので、座禅の後、大供養として法要を行った後に茶礼となりました。
茶礼では、住職さんから般若心経の冒頭に出てくる、観自在菩薩(かんじざいぼさつ)についてお話がありました。
観とは、ただ単に目で見ているだけではない、聞いたり考えたりするものの見方を表しています。菩薩とは、修行中でありながら、その時点での力によって人々を救うことのできる修行者のことです。観自在菩薩とはつまり、視覚のみでないものの見方をもち、自在に動き回り救いの手を差し伸べることが出来る菩薩ということだそうです。お経の意味を丁寧に教えていただくことで、ほんの一部ですが理解するできました。
茶礼の後で、こちらも毎年恒例となった禅堂の大掃除を行いました。手が届かない場所もモップで拭き、禅堂の中にしまってあった机や仏具なども出して掃除しました。机は改めて見ると表面がでこぼこした仕上げになっており、建物の古材を使って作られた机だということが副住職さんとのお話の中でわかりました。また掃除をすると気がつかなかった意外なところが砂や埃で汚れていることがわかり、掃除し終わった禅堂は本当に綺麗になりました。掃除を行うことが久しぶりで、自分の身の回りもそろそろ掃除をすべきだと改めて思いました。
--光森雅明/ 岡山県立大学大学院 デザイン学研究科2年