2012年8月21日火曜日 | ラベル:

『わらべ地蔵を被災地へ』の様子(2)



















今回は5月27日(日)に、宝福寺にて行われた『わらべ地蔵を被災地へ』についてのレポートです。
中国地方では初めての企画となったそうで、当日は定員を大きく超える55名の方々に参加していただくことになりました。
宝福寺の方丈を広々と使っての彫像講習会になりました。

始めに、宝福寺の副住職からこのイベントの趣旨を説明していただいた上で、全員で短いお参りをしました。
その後、京都から来ていただいた仏師の方から指導を受けつつ各々制作していきました。

私自身は木彫りの像を制作するというのは初めてだったのですが、木材があらかじめある程度削ってくださっていたことや、写真付きのマニュアル、実際の見本のわらべ地蔵などがあったことで順調に進めて行くことができました。
とはいえ私も最後の一時間くらいは指や手首の疲労感がだいぶ溜まっていましたが、全員が最後まで彫りきることができました。
彫り終えた地蔵は、どことなく彫った人に似ているという気がしました。
特に私のは本当にそっくりだと評判で、私もそう思わざるを得ないくらいに似ていました。

ここまでくると愛着のようなものも芽生えてきますが、手放すことが前提の活動です。
最後に地蔵の裏にメッセージを書き、全員のわらべ地蔵に対して供養のお参りを行い、わらべ地蔵たちは被災地へと送られることになりました。
被災されてご家族や大切な人をなくされた方々がどのような思いでおられるのか、正直私にはわかりかねますが、何かのきっかけになれることを望みます。

また「わらべ地蔵を被災地へ」公式サイトでも宝福寺での活動の様子が紹介されていましたので、ご紹介させていただきます。
公式サイトでは頒布の様子も報告されています。
被災地ではわらべ地蔵の数以上に欲しいと希望されるお声があるようです。

東日本大震災復興支援プロジェクト「わらべ地蔵を被災地へ」2012/05/27開催「宝福寺」詳細
http://www.project-warabe.com/event_detail?event_id=46



当日も『平成大修理見学会』が行われておりました。
体験コーナーもたくさんの人で賑わっていたのが、方丈からみることができました。


--光森雅明 / 岡山県立大学大学院 デザイン学研究科1年