2014年1月14日火曜日 | ラベル:

1月の座禅会の様子





1月12日(日)に行われた定例座禅会について報告します。

最近はめっきり寒くなりましたが、当日も朝寒い中での座禅となり、つま先が冷たかったです。寒い中ですが今回集まった約40名ほどの方々と共に、新年最初の座禅会に臨みました。

座禅の後、法話では住職さんから、真人(しんにん)についてお話がありました。社会の規則や自分の欲望など、何事にも縛られない真に自由な状態の人を真人といい、名前や性別など、自分自身の全てを捨て去った時に残っているもののことだそうです。この自分の中にある真人に気付くことこそ“悟り”で、それについて具体的に示したものが般若心経であるということでした。

法話の後、茶礼にてお座敷の書画についてお互い話しながら、お抹茶やお番茶をいただきました。英語で『Don't think too much. 』と書かれた掛け軸は、臨済宗東福寺派の前管長であった福島慶道さんが、アメリカで禅について広めていた時にパフォーマンスを兼ねて書かれたものだそうです。そういった書画のお話について私も初めて聞いたので、とても興味深く面白かったです。

茶礼も終わり帰る際に、お庭で水溜めの上に薄く氷が張っているのが見られて、よりいっそう冬の厳しさを感じました。境内にあれだけきらめいていた紅葉も、今ではすっかり枯れ落ちていますが、一方で緑にしげる植物もあり、自分自身も環境に負けず真に自由な状態でありたいと思います。

--光森雅明/ 岡山県立大学大学院 デザイン学研究科2年