2014年12月31日水曜日 | ラベル:

12月の座禅会の様子




12月14日、日曜日に行われた黙笑会に参加しました。
早朝は曇っていたので気温がそれほど上がらず肌寒かったです。今回は年内最後の座禅会ということもあり、この一年を締めくくる法要や禅堂の大掃除が行われました。私は臘八大摂心(ろうはつおおぜっしん)に引き続いての参加となります。

前日の臘八大摂心のあと、そのまま宝福寺に宿泊しておりました。宿泊中は禅寺の作法に従って生活するので、朝5時に起きて方丈や禅堂、廊下の掃除を行います。床の板間や雑巾がけの水がとても冷たかったのですが、掃除をしているうちにだんだんと身体の内側から温まり、目も覚めていきました。掃除を終えて朝食をとってから檀家の方と座禅会の受付の準備に入り、一段落してから参加者の皆さんと一緒に禅堂に向かいました。禅堂は冷えていましたが、昨晩の臘八大摂心での座禅で馴れたのか寒さも気になりませんでした。また、臘八大摂心で30分間の座禅を6回行うことと比べて、30分間の座禅を2回行う時間も短く感じました。

座禅後の法要「総供養(そうくよう)」では「観音経(かんのんぎょう)」というお経を読みながら、方丈のご本尊にむかって参加者全員が順に焼香をあげていきました。この法要はこれまで宝福寺に祀られてきた仏様を供養するために行われるそうです。

住職さんの法話では般若心経にある一節の解説があり、その後は通常通りの茶礼が行われて座禅会が終わりました。そのあとの禅堂の大掃除では外側の壁や引き戸、内側の天井、座禅をする畳の上、床上までを参加者で分担して行いました。早朝に一度拭き上げたはずの石畳も砂埃で雑巾が真っ黒になるほどに汚れており、掃除は一度終えても油断はできないものだと実感しました。

大掃除をすることで参加者の皆様と一緒に今年の黙笑会を締めくくれたと思います。次回、年明け1月11日、日曜日に行われる黙笑会にも新たな気持ちで参加したいと思います。

本日は午後11時45分から宝福寺で行われる除夜に参加し、鐘の音を聞きながら新年を迎えます。本年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

--鳥居秀作 / 岡山県立大学大学院 デザイン学研究科3年