2014年12月20日土曜日 | ラベル: ,

「臘八大摂心」に参加しました




12月13日土曜日に臘八大摂心(ろうはつおおぜっしん)が行われました。
臘八大摂心では、午後7時30分から休憩を挟みながら30分×6回の座禅を行います。
学生時代最後の参加ということもあり、この日は行事が始まる前の午後1時に宝福寺に伺って、副住職さんの掃き掃除をお手伝いしました。

掃除を始めてすぐに、住職さんが掃き掃除の音に気づいてやってこられたので挨拶をすると、私が掃いている様子を見て「ほんまにきれいになるんかいな?」と笑いながら話しかけてくださいました。住職さんも私もあくまで冗談としてそのようなやり取りをしていましたが、実際に進めていくと落ち葉をきれいに回収することがなかなかできませんでした。
掃き掃除のコツを副住職さんに伺ったところ、「人の2倍の速さで掃いて2倍の早さで終わらせる」「集めた落ち葉はすぐに回収する」といったお言葉をいただきました。実際にそのように努めてみましたが、副住職さんの作業についていくだけで精一杯でした。
想像以上に体力を使う作業で疲労感もありましたが、掃除が終わったあとの禅堂や境内はすっきりとしていました。
これまでの座禅会で気持ちよく座禅に取り組むことができるのは、その環境が準備されていたからこそだということを改めて実感しました。

合計約3時間半の掃除を終えて休憩をとった後に、臘八大摂心にはいりました。
日が暮れてからは気温も下がり、あたりも静まり返っていました。
最初の30分×2回が終わってからの休憩を「うどん茶礼」といい、温かいうどんをいただきました。その後は30分×4回を続けて行い、最後の「甘粥茶礼」で甘酒をいただいて、この行事は終わりとなります。
甘粥茶礼にいくまでの禅堂から帰るときの廊下が冷たくて、ふと中庭をみてみると雪がちらついていました。

前回参加した際は防寒対策が不十分だったために寒さで座禅に集中できませんでしたが、今回は暖かい格好で臨んだので最後までしっかりと座禅に取り組めました。夜の禅堂の静けさと終了後の達成感をまた体験するべく、次回も参加できればと思います。

翌日14日、日曜日に行われた定例座禅会にも参加しましたので、こちらについても後日お伝えします。

--鳥居秀作 / 岡山県立大学大学院 デザイン学研究科3年