10月13日(日)に、毎月の定例座禅会が行われました。
先日から冷え込むようになり、朝方は少し寒さを感じる季節となりました。そんな中ですが、今月も多くの方が座禅会に訪れられました。澄み切った空気の中、禅堂にて坐りながらまだ虫や蛙の声が聞こえてくることに驚きました。
法話では、住職さんから釈迦が最初に説法された八つの正しいことについて、その三つを取り上げられて説明してくださいました。正しく見据える正見(しょうけん)、物事を正しく考える正思惟(しょうしゆい)、正しい行動を行う正業(しょうごう)です。と同時に、そもそも正しいとは何か?ということについてもおっしゃられました。何が正しいのかは時代によって、国によっても大きく異なります。一度止まって見据え、考え、行動できるようになることが大切であり、それこそが座禅の目的であるということでした。自分が傲りを持たずに物事を見据えるようになるには、座禅も精進も足りないなあと思います。
まだごくわずかですが、紅葉が色づき始めていました。寒さが増してくることで、楽しみが増えることもあるようです。
--光森雅明 / 岡山県立大学大学院 デザイン学研究科2年