2012年10月23日火曜日 | ラベル:

第七回雪舟体験学習






今回は2012年8月3日(金)に行われた、雪舟体験学習について報告致します。

雪舟体験には総社市内の小学生が参加しました。
座禅やお茶、お掃除等を体験するとともに、“雪舟が柱に縛り付けられたまま足でねずみの絵を描いた”というエピソードのように、柱にしがみついて足の指で筆をつかみ絵を描きました。

小学生は午前の間に集合し、はじめに絵の先生、そして住職からお話を聞いて方丈にて座禅を行いました。
普段の座禅よりも短い時間でしたが小学生には大変だったようで、それもまた新鮮な体験だったのではないかと思います。

座禅の後すぐにお茶(茶礼)を行いました。
小学生達はきちっと左右に広がり並んで、見よう見まねのお作法でお茶とお菓子を不思議そうに味わっていました

その後、方丈を片付けていよいよ絵を描くことになりました。
いくつかの柱に分かれて、まず新聞紙の上に練習します。
足を使って描くので、筆の先を安定させることが難しく、皆四苦八苦していました。
それでも小学生は飲み込みが早いのか、本番の紙ではダイナミックな筆遣いでねずみの絵を仕上げていました。
できた絵は並べてかざり、皆で投票して一番うまい絵を決めました。

絵を描いた後は禅堂にて住職からお坊さんの修行生活に着いてお話がありました。
その後修行の体験として方丈のお掃除を皆でやることになりました。
廊下の拭き掃除にもきちんとした作法があり、副住職のお手本を真似て皆で廊下のぞうきんがけを行いました。
皆一様に大変そうでしたが、広い廊下を気持ち良さそうに思い切って駆け回っていました。

雪舟体験が終わってからも、小学生からこのあと夏祭りに行くという話を聞き、元気のよさを改めて感じました。

--光森雅明 / 岡山県立大学大学院 デザイン学研究科1年