今回は10月19日(日)に井山宝福寺にて行われた、親子体験教室の様子を引き続きお伝えします。
座禅体験の後には、瓦葺きについての理解を深めるため、平成大修理が行われている庫裏(くり)の見学が行われました。
修理に関わっておられる、新東住建株式会社の荻野さんから、庫裏の様子や修理についての説明をして頂いたため、大変貴重な体験になったと思います。
修理に伴う調査からは、庫裏の瓦は文化9年(1812年)に再建された際の瓦であるということや、丸亀で焼かれた瓦であることなどがわかったそうです。
約200年も前の建造物の構造を見学できる機会とあってか、注意深く説明に耳を傾けながら見学されている参加者の方々の姿が印象的で、
数々の資料や現物品などの展示に対しても興味を持ってご覧になられていました。
見学の最後には説明をして頂いた荻野さんに対して、参加者の方や岡山県瓦工事協同組合青年部の皆さんから、活発な質問が飛び交い、とても有意義な見学となりました。
今回のような機会の他、修理現場の一般公開はこれまでに2回行われています。
今後も公開の予定があるそうなので是非参加されてみてください。
次回は、修理見学の後に行われた瓦葺き体験についてお伝えします。
--東野
--貞島