2014年2月11日火曜日 | ラベル:

2月の座禅会の様子





2月9日(日)に行われた定例座禅会について報告します。

前日は岡山でも大雪となりました。宝福寺には朝でも雪が残っていましたが、不思議と今日は禅堂の中でそれほど寒さを感じませんでした。今日が初めての参加となった方もおられ、私含め21名が座禅を行いました。

座禅の後、法話では住職さんが般若心経について、なかでも『五蘊(ごうん)』について説明してれました。五蘊とは色(しき)、受(じゅ)、想(そう)、行(ぎょう)、識(しき)の五つの要素のことです。“色”はものの形のことであり、「美しい花」や「高い山」がこれに当たります。それを“受”けた人間が「あの山へ登れるだろうか」と“想”い、実際に“行”動し、それによってものの本質を“識”(し)ることができるというものでした。般若心経では『色即是空、空即是色』といわれ、形あるものは実は常に変化する、すなわち『空(くう)』であり、空こそが全ての要素の元である。ものにこだわらず、全ては同じなんだということを理解することで、世の中の苦しみが苦にならないのだと、説いていると教えてもらいました。

法話の後の茶礼では、初めて来られた方、40年ぶりに座禅へ訪れた方もお話してくださり、宝福寺が多くの人に長い間親しまれていることを改めて感じました。

帰る頃には、暖かい陽気が差し込んできて冷えた体と宝福寺の伽藍を暖めてくれるようでした。屋根の上に積もった雪が、溶けて雪崩となって落ちてくる様子は見た事がなかったので、前日の雪の多さを改めて感じました。

--光森雅明/ 岡山県立大学大学院 デザイン学研究科2年