2015年2月21日土曜日 | ラベル:

2月の黙笑会の様子



2月8日、日曜日に行われた黙笑会に参加しました。

12月、1月と前日に宝福寺に宿泊して黙笑会の当日早朝の作務をお手伝いしてきました。今回も宝福寺に宿泊し、庫裏と禅堂の掃除、座禅会の準備をお手伝いしました。
午後12時頃の就寝となってしまい、早朝に起きられるのか少し不安に感じていましたが、副住職さんが朝の読経をする時の木魚の音で、なんとか午前5時に起きることができました。
起床後すぐに黙笑会の方と一緒に庫裏と禅堂の掃除をしました。この日は朝から晴れていたので、中庭からの日の明かりで廊下が明るくて掃除がはかどりました。風が少なく、幾分か過ごしやすい朝でした。受付や法話の準備を終えてから、朝食を済ませ、受付のお手伝いをしました。
7時30分に参加された皆さんと座禅に向かいました。私は前半から徐々に眠気を感じてしまい、後半の終わり近くまで振り払えずにいました。

座禅後の法話では、住職さんが般若心経の一節にある「顛動(てんどう)」という言葉について解説されました。
これは思い込みによって物事を間違って解釈してしまうことだそうです。顛動は「常顛動(じょうてんどう)」「楽顛動(らくてんどう)」「我顛動(がてんどう)」「浄顛動(じょうてんどう)」の4種類に分けられます。「常顛動」はものごとが変わらないと思い込むこと、「楽顛動」はこの世は苦であるのに楽だと思い込むこと、「我顛動」はこの世に実体があると思い込むこと、「浄顛動」はこの世が浄いものだと思い込むことを、それぞれ意味します。
物事を進めるなかで、私は自分自身の状態や周囲の状況をよく見誤ります。そのことを自覚する機会は自分からはあまり作れません。住職さんはしばしば「宝福寺での座禅を自己を見直すきっかけにしてください」という旨のことをお話しされています。
今回の座禅では自身を振り返るようには取り組めていませんでした。日々の行いを振り返れる状況が続くように生活習慣にも気を付けて、次回3月8日、日曜日の座禅会に繋げようと思います。

--鳥居秀作 / 岡山県立大学大学院 デザイン学研究科3年