宝福寺にて1月13日(日)に、毎月の定例座禅会が行われました。
当日はとても気温が低く冷え切った朝となりましたが、今年初めの坐禅会ということもあってか多くの方が坐禅に訪れていました。
禅堂の中ももちろん寒かったのですが、静かで張り詰めた空気の中身を引き締めて坐禅に集中することができました。
今回は茶礼の中で住職さんが坐禅に訪れた人とお話をされました。
お話の中で聞いたことによると、煩悩の数は108つとされているけれども、釈迦の弟子がまとめた経典の数は8万4千程もあるそうです。
つまりそれだけ人の悩みや苦しみは多いということで、禅をする精神のことを無の境地というけれども、最初から無になれるわけではないということです。
そこに気づいて、その悩みが尽きるまで集中していくといずれ無が訪れてくるというお話でした。
座禅に集中するということは自分の周りや自分自身にも集中するということだと思いました。
--光森雅明 / 岡山県立大学大学院 デザイン学研究科1年